Zmain

□音楽
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「くぁー…」

あぁ…めんどくさい。
サボりたい。

「レノ、サボるな」

ツォンさんからの厳しい一言。
ツォンさん、無駄に厳しいからなぁ…。

「くぅー…眠いぞ、とぉ…」

黙々と書類を書き続けている俺。
かれこれ2時間以上書類とにらめっこを続けている。
はぁ…任務明けの書類提出なんて…つまんなすぎだぞ、と…

「はぁ…外の任務、行きたいな、と…」

「そこ、集中しろ」

あぁあああッ!!!
くそ…こうなりゃヤケになってやるッ!!!


―1時間後…―

「づ、づがれだ…」

やっと終わったァ…
もう寝てもいいな…

「レノ、その書類を社長室に持っていけ」

え…

「えーッ!!!嫌だぞ、とぉ…」

「えーじゃないッ!!!さっさと持っていけ!」

ぐわっと閻魔のような形相で睨まれ、怒鳴られる。
こりゃ、持ってかなければ地獄行きだな、と…ι

「わ、分かりました、と…」

しぶしぶ大量の書類を抱えて社長室に向かう。

でも…嫌だ、ってさっきは言ったけど実は内心喜んでいたんだ。

だって、社長に会えるから。

最近は、お互い仕事が忙しく中々会えなかった日が多かった。
社長に負担をかけない為にも、俺は少しだけ距離を置いた。
それが、社長の為だと思ったから。
でも…本当は…

「…?」

社長室から、音が聞こえる。

「…ピアノ?」

綺麗な、美しいピアノの旋律。
テンポが良い曲だな、この曲。
でも…何か…どこか哀しいような…寂しくなるような…音楽にはあまり詳しくないけど、ただ…そう感じた。
 
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