Zmain
□花火
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………そんなイリーナさんはさておき…レノとルーファウスの二人のカップル(!!??)の様子は…
「夏だし、どっか行きたいなぁ、と…」
「それもそうだな…そういえばこんなものを…」
と、ルーファウスが出したのは一枚の紙。
「なんだ、と?……"コスタ・デル・ソルで花火大会!ぜひ、ご来場下さい"……か、と?」
そういった内容が書かれている、花火大会の案内のチラシだった。
「花火大会か…」
「花火かぁー、と!」
「夏は暇だし、行くか?」
ルーファウスが提案すると、レノの表情が一気に明るくなる。
「本当か、と!!???」
「あぁ」
「やった、と!(デート確定だな、と!)」
はしゃいでいるレノを見て、クスリ…とルーファウスの口元が綻んだ。
だがレノとルーファウスが喜んでいるのもつかの間。すぐに鬼の形相をした、ツォンが止めに来た。
「ちょっと待て。社長ならともかく…レノ。この書類はどうしてくれるんだ?」
「(あッ…しまった!
!)」
そういうツォンの目の前にあるのはレノが残していた大量の書類。レノは夏の熱さにやる気を奪われ、仕事を放棄していたのだ。
「終わらせろ。でないと…」
「あぁーι分かったよ、と!終わらせればいいんだろ、と(泣)」
「……」