Zmain
□赤猫、奮闘の1日
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「一つだけ………」
「??なんですかにゃ、と」
「提出しなくても済む方法があるぞ?」
「ほんとですかにゃ、と!?」
「あぁ」
嬉しー!と歓喜のレノだったが肝心の方法を聞いていない。
「あれ?けど……その方法は?」
「レノ。私はこの会社の社長だ。よってこの書類をただの紙切れにかえることも可能だ。」
あぁ、なるほどな、と……と心の中で納得するレノ。社長のおかげでやっと解放される、と喜んでいたがルーファウスの一言により、それは一気に崩れた。
「ただし、私を満足させるようなことをしなければそのまま書類とにらめっこ………だな…」
「はぁ!!??」
わけがわからない、というような表情のレノ。
「猫は主人の言うことを聞くものだろう?」
「うっ……」
確かに、今のレノは猫耳がある。しかも本物の……猫耳が。
「それに、君は可愛いからな……」
「なっ//……社長!//……アンタ分かっていて言ってるんですか、と!!??///……」
「ふっ…」
可愛い発言で顔を真っ赤にするレノ。すべて計算どうりというような笑みをルーファウスはこぼした。