結界師小説 壱
□男の子の日 作成中
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『よしもり〜!』
一時間目の終わりを告げるチャイムがなって直ぐ良守を呼ぶ声が聞こえた
5月
今年、烏森学園中等部入学式を終えピッカピカの1年生
墨村良守の元に現れたのは、今年中等部三年に進級した学園のマドンナ、雪村時音である。
マドンナの出現に良守の教室はざわめく。
『よ〜し〜も〜り〜』
「時音〜!珍しいな!どうしたんだよ」
良守としては好きな女の子が会いに来てくれて、飛び上がる程嬉しいのだが、そこはやっぱり男の子。
カッコワルイ所など見せたくないのだ。そんな気持ちを表に出さない様気をつけて居るのだが
隠し切れて無く、良守の顔は満面の笑みを型どっている
『珍しいな!って、アンタねぇ…昨日の夜言っといたじゃない』
〔夜!!?そんな時間に会ってるなんてマドンナと墨村って…〕
〔〔妙に中よさげだし、付き合ってんのか!?〕〕
ニコニコ顔で爆弾を落とした時音。生憎と結界師の二人はその発言の意味する所に気付いていない。
「そうだったか??んで、ぇー、と…なんだっけ??」
あはは、と空笑い。
それに対して呆れ顔の時音。
『はぁ…じゃ問題!今日は何の日でしょう。』
「今日?ん〜…五月の…あっ!!」
暫く悩んだが思い当たる事があったらしく、そうか、と良守は閃き笑顔になり納得した。
『やっと思い出したの?』
時音も呆れ顔から、笑顔になった。
「おぅ!五月五日!毎年一緒に!って約束したんだったよな〜…」
こくり、と頷く時音
まだ良守が小学校一年の頃、夜の烏森でした約束。
今でもその約束は守られている。今年は時音が弁当を作って来てくれる、と昨日の夜言われた事をたった今思い出した
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