結界師小説 壱
□きっと、絶対
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゛きっと大丈夫 ゛
俺の涙
まだ幼かった頃、口を伝って出てた、
その言葉。
弱々しい
言葉
゛俺が絶対なんとかしてやる…!!゛
絶対、なんて言葉
曖昧な気持ちで口にしていた
なんでも、俺だけでなんとか出来ると思ってた。
知らない所で流れてた
君の涙
゛時音!ケガないか?゛
傷ついて無いと勘違いしてた。
俺は進んで体に傷を背負った
君は心に傷をおっていた
気付けなかった。
…気付こうとして無かった。
俺…だめな彼氏だ…
゛そんな事無い!私気付いたのよ?あんたは、いつも私を守ってくれた。見ていてくれた!
だから、ね?ダメな彼氏なんて言わないで?…良守゛
暖かい言葉
変かな?キミが
くれる言葉は俺を元気にしてくれる。
゛良守。ありがとう゛
゛ありがとう時音!゛
こぼれる笑顔
二人は互いに気付いた。
きっと…いや、
絶対に二人から笑顔が無くなる事は無い。
今なら分かるよ、意味。
『時音。』
『何?』
『絶対、幸せに、なろうな?』
『当たり前!幸せになろうね?
勿論あんたも幸せじゃなきゃダメ!
私あんたが幸せじゃなきゃ、幸せになんてなれないんだから!』
君が気付かせてくれた。
絶対の意味。
それは、優しい響き。
キミとオレの『幸せ』の響き
END
→アトガキ&反省