異端者
□異端者9
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あれからというもの…
「漸、200m先、標的確認しました。」
「お…おぅ…。」
気に食わない…
そりゃあ、今まで通り凛とこうやって一緒に任務できるのは心の底から嬉しいけどさ。
「漸?」
じゃあ何が気に食わないって…
「おい狐!任務中にボサっとしてんなよ!」
この黒猫だよっ!!
当たり前のように凛の肩に乗っかりやがって!!!
「うっせ―クソ猫!!言われなくてもちゃんとやってるっつ―の!!」
「おまっ…仮にも神だぞ!?神に向かってクソとはなんだ!!謝れ!!俺の前にひれ伏せっ、無礼者!!」
最初と性格違い過ぎだろ――!!
なんなんだよ…ι
せっかくの凛と2人のデートのはずが…(←違
だいたい前は呼べば手助けしてくれるって言ったよな?
誰も呼んでねえし!!
やっぱ…言わなきゃよかったなぁ―
暗部の事…――
それは、あの騒動の少し後の話。
その日は、下忍での3班合同任務という名の草むしりだった。
(シカマル、あいつは?)
ナルトはシカマルのそばへ寄り、2人にしか聞こえない“心話”で話しかける。
ちなみに心話は、シカマルが見つけた古い書物にかかれていた“隠語”を、シカマル流に改良し、作り上げた術だ。
(あいつって闇子のことか?たぶん俺の影の中で眠ってるぜ。)
闇子は闇の神。
闇を司るため、影に出入りする事もできるのだ。