異端者
□異端者5
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「明日、表の私に真実を問いかけてください。」
と、言われても…。
まじでわかんねー!!!
落ち着け、落ち着け。
まだ朝だし、時間はある。
凛は表の俺をよく知ってた。
てことは俺の知り合いだ。
まさか下忍…?
俺がそうなんだから、他に一人ぐらいいてもおかしくはない。
だとしたら…サスケとか…ネジとかか?
下忍にしては実力もあるし…
でもそしたらあのヒントとの関連性がわかんねー…。
「あ"―もう!!頭が痛てぇ!!!」
普段使わない頭を使ったせいか、頭痛がしてきた…
「凛…かぁ。」
闇に溶けてしまうくらい真っ黒で綺麗な髪。
それと同様に真っ黒な瞳。
初めて見た時は吸い込まれるような感覚に襲われた。
笑った顔はすごく綺麗で神秘的…
抱きしめた体は自分よりいくらか小さく、華奢で簡単に折れてしまいそうだった。
トクン…
あれ?なんだコレ…
トクン…
なんでドキドキしてんだ!?
凛のこと考えてただけなのに…
トクン…
「に…任務に行くってば!!」
一体誰に向かって宣言をしたのか。
自分がおかしくなるような気がして、とにかくじっとしていられず、少し早いが集合場所へ行くことにした。