異端者

□異端者4
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二歳になる頃には喋れたし、文字の読み書きもマスターしてた。
いろんな本読んで、里のことも一通り理解した。
火影の事…九尾の事…ナルトって奴の事…そして………


俺が異端だって事。


「呪われた子だ…」

「異端よ!!」

「恐ろしい…」


俺は一族の中で忌み嫌われた。
死んだ方がいいんだって。
生まれてこない方がよかったんだって。


「親父、かぁちゃん…俺はおかしいの?いらない子なの?」


ある時、両親にそんなことを聞いてみた。
そしたら2人とも一瞬びっくりした顔して、次に俺を抱きしめたんだ。


「なに言ってやがる!人より頭がいいなんてすげー事じゃねぇか!!」

「そうよ、シカマル。あなたは私たちの自慢の息子なんだから!」


そう言う両親の腕はすごく温かくて…
初めて人を傷つけたくない、失いたくないって思った。

きっと親父もかぁちゃんも俺の事で周りからいろいろ言われてるんだと思う。
一族から叩かれてるんだと思う。
なのに、俺の前ではいつも笑ってた。


「シカマル―影真似の術教えてやる!こい!」


傷つけたくない。


「シカマル―今日はサバの味噌煮だよ。」


守りたい。


「親父、かぁちゃん…俺ね普通の子として生きるよ。迷惑かけたくないから…」


記憶隠蔽術。
最近読んだ本に書いてあったんだ。

みんなの記憶を消して、俺が普通の子として生きればきっと親父もかぁちゃんも今の様な周りから叩かれる生活を送ることはない。


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