異端者
□異端者8
2ページ/5ページ
******
2人が向かったのは奈良家の山の奥深く。
月明かりだけが頼りの真っ暗な場所。
どからか聞こえてくる猫の声がその場をより不気味に思わせた。
そこで2人は変化を解く。
「ここでいいのかってばよ?」
「あぁ。」
そこには1つ、古そうな祠(ほこら)のようなものがあった。
「ここに…闇子を封印してあんのか?」
「あぁ、封印自体は8年前に解けてるけどな…」
突然、強風が吹き荒れた。
「な…なんだってばよ!?」
「どうやら時間のようだ…」
風がおさまったと同時に、今度は強いチャクラが漂い始めた。
そして、2人の目の前に黒い霧の塊のようなものが現れた。
「こいつが…闇子…」
「久しぶりだな…逃げずに来たか。」
闇子はゆっくりと喋りだした。
「まぁな。めんどくせ―ことこの上ねぇけど、約束すっぽかした方がめんどくせ―ことになりそうだからよ。」
シカマルは、闇子相手にたじろぐ所か、余裕まで見せていた。
「フッ、相変わらず面白い奴だ。では約束通りその体を頂く。」
「ちょっと待ったあ!!」
闇子からシカマルを守るようにナルトが前に立った。
「なんだ主は…」
「俺の名前はうずまきナルトだってば!」
「……主…体内に九尾を宿しておるな。」
「!! なんでそのこと…」
「我には見えるのだ。それで…九尾のガキが我に何の用だ?」