異端者

□異端者8
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2人が向かったのは奈良家の山の奥深く。
月明かりだけが頼りの真っ暗な場所。
どからか聞こえてくる猫の声がその場をより不気味に思わせた。

そこで2人は変化を解く。


「ここでいいのかってばよ?」

「あぁ。」


そこには1つ、古そうな祠(ほこら)のようなものがあった。


「ここに…闇子を封印してあんのか?」

「あぁ、封印自体は8年前に解けてるけどな…」


突然、強風が吹き荒れた。


「な…なんだってばよ!?」

「どうやら時間のようだ…」


風がおさまったと同時に、今度は強いチャクラが漂い始めた。
そして、2人の目の前に黒い霧の塊のようなものが現れた。


「こいつが…闇子…」

「久しぶりだな…逃げずに来たか。」


闇子はゆっくりと喋りだした。


「まぁな。めんどくせ―ことこの上ねぇけど、約束すっぽかした方がめんどくせ―ことになりそうだからよ。」


シカマルは、闇子相手にたじろぐ所か、余裕まで見せていた。


「フッ、相変わらず面白い奴だ。では約束通りその体を頂く。」

「ちょっと待ったあ!!」


闇子からシカマルを守るようにナルトが前に立った。

「なんだ主は…」

「俺の名前はうずまきナルトだってば!」

「……主…体内に九尾を宿しておるな。」

「!! なんでそのこと…」

「我には見えるのだ。それで…九尾のガキが我に何の用だ?」

 
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