□俺得ドラクエネタ
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俺得ドラクエネタ2






「じゅーんた」

「なにー」

「ドラクエどこまで進んだ?」

「あー、結婚した」

「まじで?どっちと結婚したの?ビアンカ?それともビアンカ?」

「なんでお前の中ではビアンカ1択なんだよ」

「ビアンカは俺の嫁!」

「残念、フローラでした」

「まじか」



フローラ、という単語を耳にしたとたん、絶望の淵を見たかのように彼女はつぶやいた。
そしてこの世の終わりが来たとでも言いたげな顔で、俺を見つめた。



「フローラはね、放っておいても勝手に幼なじみと結婚するんだよ」

「あー、そうなの?」

「でもね、でも…ビアンカは違うの。ビアンカはね、準太と結婚できなかったら一生独身で、山奥の村でひっそり暮らすんだよ。こんな可愛い子が…一生独身で…!」

「俺をすごい悪い男みたいに仕立てないでもらえますか」

「なによ、ビアンカがいなかったら洞窟さえ抜けられなかったくせに。用が済んだらお払い箱ってわけね。最低だわ」

「あのなー、そういうサイドストーリーとか関係なく、純粋にゲームを楽しみたいんだよ俺は」

「純粋に都合がいい女と結婚したいってことか」

「屈折した言い方すんなよ」



でもビアンカが、と若干涙目になりながら俺のDS画面を見入る彼女からゲーム機を取り上げた。



「心配しなくてもゲームと現実は別だよ」

「でもビアンカが…!」

「お前が嫁き遅れてもちゃんと俺がめとってやるから」

「……、」

「フローラの次に」

「ばかー!」







(あー、なんで茶化さないで言えないかな俺)




20110426
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