俺得ドラクエネタ
「ねね、先輩。ビアンカとフローラどっちと結婚したらいいかな?」
「えー、知らないよ。フローラじゃん?」
「え、なんで?幼なじみじゃダメ?」
「あんたなんで私に聞いたのよ」
「だって先輩なら絶対ビアンカって言うと思ったんだもん」
「なにそれ、私フローラ派だよ」
「えー!ええー!」
「なにその驚きよう」
「だ、だってビアンカ幼なじみだよ?」
「?うん、そうだね」
「先輩は幼なじみの男とただのボンボンどっち取るの?」
「ボンボン」
「えー!ええ、むぐ、」
「うるさい」
黙れと言わんばかりに、持ってた布で口を抑えられた。先輩、それスパイクを磨く布です。
「あんた今日どうしたの」
「先輩は、」
「私は?」
「俺とボンボンだったらボンボン取るんですか」
「はい?」
「俺、幼なじみじゃん」
恐る恐る先輩の顔を見あげると、明らかに呆れた目つきで俺を見返していた。心なしか舌打ちすら聞こえた気がする。深くため息をついてから、うなだれる俺の頭を先輩が撫でた。というか叩いた。
「あんた私のこと好きなの?」
「…うん」
「でも私、お金持ちが好きなんだよね」
「…知ってるよ。でも好きです」
「じゃあ利央、お金持ちの幼なじみになってよ」
欲張りなんだよね、私
そう言って先輩は意地の悪い笑みを浮かべた。
2in1
(2兎追うものは1兎も得ず?)
(さあ、どうかしら?)
20110426