「神田くん……先生はガッカリよ。いいえ、絶望ね。絶望だわ」
「……」
「先生、落ち込まないで。バ神田は何点を取ったらそんなに先生を落ち込ませられるんですか?人を落ち込ませる天才なんですか?」
「アレンくん、バ神田くんを神田なんて呼んじゃダメでしょう。ちゃんとバ神田くんって呼びなさい」
「センセーそれ逆さ。アレンもユウのノートにバ神田って書くのやめろよ。真実味があって泣けてくるさ」
「いえ、書こうと思ったんですけどね。書かなくても面白いことになってたんでやめました。ほら」
「おい、モヤシやめろ!」
「ぶっ、カンタって誰さカンタって」
「……」
「先生知ってるわ。名台詞はあれね。や〜い!お前んち、お化けや〜しき!」
「やーいやーい!」
「バ神田やーい!」
「……ぐす」
可愛い子ほどかまいたくなるアレ
(さあ、日課も終わったことだし授業を始めるわよ)
(今日も清々しい始まりですね)
(俺志望校受かる気がしてきた)
(お前らな…)
20110105