白いキセキ
□木漏れ日の中で
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私は、夢を見た。
深く深く堕ちていく。
そして、地面に足がつく。
いつも、寂しい目をした君に出会う。
『何してるの?』
『おや、お客様とは珍しい。初めまして、骸といいます。君は………いや、聞かないでおきましょうか』
『へぇ…骸なんて変わった名前だね?』
私がそういうと、急に骸は寂しそうに目を細めた。
『オッドアイなの?綺麗だね…』
『おやおや、これは…よく喋るお客様のようだ』
クフフフ…と骸が笑った。
『骸は笑ってた方が良いと思うな。笑ってたら、余裕がうまれるんだよ』
骸は、綺麗な赤と青の瞳を見開き、また笑いだした。
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