宝物、GETだぜ!(何

□不安にさせないで
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お前のことをすきなのは俺だけ?






不安にさせないで






"わたしと仕事、どっちが大事なの?"
なんて女々しいことはいわないけどさ、もうちょっとかまってほしいとおもうのはわがままなのかな
あ、もうすでにこういうこと考えてる時点で俺は女々しいのか


付き合って約4ヶ月
今までわりと順調に進んできた(と思いたい)俺らの交際

でも、最近ちょっと危なくなってきた
世間的にいったら少し早い倦怠期?
(倦怠期、ではないと思うけど)


ここ数週間、まったくといっていいほど恋人と連絡がとれない


そりゃ不安になりますよ
しんじゃったのかなーとか、さ
(縁起でもない)


でもあいつは真選組の副長さん
そういうことだってありかねない

俺みたいなぷーたろーと比べたら死ぬほど仕事があるんだろうし

でも、でもさ

少しくらい俺に気まわしてくれてもいいんじゃないですか?

さすがの銀さんもメールの返事がかえってこなかったり電話でなかったりするとちょっぴりほんのすこーしだけ寂しいとか、ねもごもご


そんなかんじで気がついたら約1ヶ月、音信不通になっていた



「銀ちゃん、元気ないアル」

「最近、土方さんと会ってないみたいですしね」


こそこそと話しているうちの従業員たち

全部丸聞こえなんですけどー


「ちょっくら出かけてくるわ〜」


さすがにあの雰囲気の中はいずらい


とはいえ家をでてきたものの行くあてもない
(金もないけど)



ふらふら歩いていると前からかっちりとした黒い制服を着こなした、好青年


「あ、旦那じゃないですかィ」


腹黒ドS王子


「総一郎くん、久しぶり〜」


「総悟でさァ」


見廻り中なのかな
暑いのにごくろーなこった


「…ね、多串くんは?」


いつもだったら一緒に見廻りをしてる二人
今日は総一郎くん一人だった


「土方コノヤローなら屯所でさァ
俺が溜めに溜めまくった仕事をしてるとこですぜ」

過労死すればいいのに、とつけ足してにやりと笑う腹黒王子

…全部こいつのせいだったのか


「ふぅん…
じゃ、俺いくとこあるから」


「ちょ、旦那!」

走りさる俺の背中をみながら
(ちぇ、土方に愛想つかして俺んとこくる作戦だったのに)
と考えていたなんて俺は知るよしもなかった



…―――



はぁはぁ、あーつかれた
総一郎くんのところから屯所まで全速力

土方め、俺をここまで走らせるとはいい度胸じゃねぇか
後で絶対にパフェ奢ってもらおう


塀を飛び越え不法侵入
目指すはひとつ
真選組副長、土方十四郎の部屋




ばん、と思ったより大きな音をたてて襖が開いた
そこにはびっくりしたように目を見開いた愛しい恋人


「…!」

「久しぶりだね」


なんだ、元気そうじゃん

なんか今になっていらいらしてきた
いくら忙しくたって1ヶ月以上も放置ってないだろ

俺がどんな想いしてたかお前にはわからないだろうけどさ…

もうやだ、
俺だけが土方のことすきみたいじゃん
こんなの…






「…泣くなよ」



気がついたら俺は土方に抱きしめられていてぽろぽろと涙を流していた


「んだよっ…!離せっ」


必死に抵抗をするけどやっぱり土方にはかなわない


「銀、」

「その気がねぇくせに優しくすんな!」

「銀時!」


怒鳴られて、無理やりくちびるを塞がれた

1ヶ月ぶりのキスは甘くて、切なくて
涙がとまらなくなった


「ふっ、」

「ん、」


ぴちゃ、と音をたてて離れていくくちびる



「俺が…どれだけ不安だったかお前には分かんないだろ」


本当は毎日がつらくて寂しくて悲しくて、仕方なかった

会いにいこうと何度も思った
でも、できなくて


「ひじかた…」


すきだから不安になる


「ごめん…
銀時なら大丈夫だろうって勝手に思い込んでた」


そんなわけないだろバカ


「もう二度とこんなことしない」


あたりまえだ
次こんなことがあったら別れてやる


「本当に会えなくて死ぬかと思った」


大袈裟、人のこといえないけど








「愛してる」


「……うん」




すきだから、だいすきだからお前が傍にいないとさびしくて不安になるんだよ


仕事もいいけどたまには、
俺だけをみて
俺だけを考えて

俺だけを愛して




End



竜那さまぁぁあ!
遅くなって大変もうしわけございません(土下座)

仕事が忙しい土方に寂しがる銀ちゃんという素敵リクを頂いたというのに…こんな駄文しかできなくて本当に申し訳ないです(ノ_<。)

では相互、ありがとうございました!


080712
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