短編

□痴話喧嘩
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 新八がいつものように朝早く万事屋へと入った時だった。

「ふざけんなよてめぇ!俺はな・・・・!」
「ふざけてんのはお前だろうが!俺はいつもいつも言って・・・・!!」

居間のほうから怒声が飛び交うのが聞こえる。
声からして銀時と土方だ。

(どうしたんだろう・・・揉め事かな?)

このままにもしとけないので新八は居間に入る。

「銀さんも土方さんもどうしたんですか?こんな朝早くから。」

新八の声を聞いて銀時が声を張り上げる。

「どうしたもこうしたもねぇよ!珍しくも朝早く起きた銀さんが珍しくたまにはやんなきゃな!と思い立ってゴミ捨てにいこうとしてんのにこいつが邪魔すんだよ!」

「ちげーよ馬鹿!別にゴミ捨てを阻止してるんじゃねぇんだよ!むしろプーなお前が自ら進んでなんて喜ばしいことかもしんねーけどな、その格好で外でんなっつってんだよ!」

因みに、今の銀時の格好はいつも着ている寝巻がよれよれになって胸元が大きくはだけている状態だ。(その胸元には土方がつけた所有印が所々散っている。)

「いいじゃねーかこの格好でも!ちゃっちゃっと捨ててくるだけなんだから!」

「なんでお前はそんなに鈍いんだ馬鹿!他の男に狙われたらどうするんだよ!」

「狙われるか阿呆!大体なんで女じゃなくて男なんだ!!こんなおっさんにムラムラする男なんかお前くらいだっつーの!」

「なんで自分の魅力がわからねーんだよ!これだからお前はやっかいなんだよ!」
「やっかいってなんだよ!銀さんをこんな格好にさせたのはお前だろ!!」

「そうだよ俺だよ!お前があんなによがってっから歯止めきかなくなったんだよ!だからせめて着替えろって言ってんだろうが!!」

「なっ!よがってるとか言うな!!しかたねぇだろお前があんな激しく・・!!」

「お前が可愛いのがいけねーんだよ!!!!」

「お前が格好いいのがいけねーんだよ!!!!」




(…この、バカップルどもがぁぁぁああ!!!!)
 
 
 




まだまだ続く痴話喧嘩の中、いつの間にか新八の姿はなくなっていた。






終われぃ!

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