捧げ物

□カワイイ奴、カッコイイ奴。
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ピンポーン


日常で聞き慣れた機械音、しかし今日は待ちに待った音。

その音が万事屋内に響いた。

銀時は直ぐさまソファから立ち上がると一直線に玄関へと向かった。


「十四郎ッ!!」

「銀時ッ!!」


ドアを開けて何の躊躇いもなく抱き合う二人、土方と銀時。

ぎゅうっと抱きしめ合っているのを見ると久々に出会ったのかと思うかもしれないが

二人が最後にあったのは昨日の夜のことである。

実はその時に土方が明日は非番だからとデートの約束をしていたのだ。

(やっぱり十四郎は、カッコイイな。)

「・・・・ん、行かないの?」

「あ、あぁ悪ぃ。じゃあ行くか。」

名残惜しそうに体を離し、土方は銀時の頬に触れるだけのキスを落とすと手を繋ぎ、万事屋を後にした。


 
 
 
 

  
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