短編

□傍にいてほしいよ
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新八と神楽は、志村家でお妙と一緒に今年最後を過ごしに行った。

俺は万事屋で年越しをすると言ったら、土方さんですねと勝手に納得して二人は出ていったが、別に土方を待つからじゃない。

こういうイベント事が有る時こそ攘夷浪士が何を仕出かすかわからないから真選組も警戒態勢に入っている。だから逢いに行けないと土方からもう連絡は来ている。
なら、なんで、一人で残るかなんて

(別に少しでも期待してる、わけじゃない)





『今年も残り僅かとなりました!これからカウントダウンを〜――――』

真っ暗な万事屋の中で唯一光り輝くテレビに映る人達がカウントダウンをはじめた。

眠気に誘われてうつらうつらとなる思考の中でぼんやりとテレビを見ていた。






10





9





8





7





6





5





4





3





「銀時、」





2





「・・え?」





1






『あけましておめでとうございます!』






テレビの音が何故か遠くで聞こえるような錯覚の中、俺はいつの間にか現れた目の前の男に口付けされ抱きしめられていた。



「あけましておめでとう、銀時」

「ん、おめでとう・・」













前言撤回。
やっぱりお前に逢いたかった。







END



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