Heartful days
□一話
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つまらない毎日
それが俺を憂鬱にしていた
高校に入ってから1年
今日も学校に行く
今日も歩いていく見慣れた道
同じ様な毎日の繰り返しだった
いつもの様に教室に入り、HRが始まる
先生の口が開く
「突然だけど、転校生を紹介します」
クラス中がざわめく
「可愛い子かな!?」
と男子がざわめき
「イケメンかもよ!?」
と女子がざわめく
「じゃあ入ってきてくれるかな」
ガラガラっと戸が開き、教室に一歩を踏み入れる足
男子の予想が当たったようだ
見た目はすらっとしていてなかなか可愛いと思う
つか、どこかで見たような…
「初めまして、○○高校からきた玉置真琴です。」
玉置…真琴?
あれ??いとこ??
「じゃあ玉置さんは天谷君の隣に座ってもらおうかしら」
真琴がオレの隣に座る
「天谷真司、久しぶりね」
いとこ決定!なれなれしい話し方も懐かしい
「ああ、10年ぶりか?」
真琴がムスッとする
「全ッ然変わらないね、そういうとこ」
「まあな、3年ぶり…だったか?」
「そうそう、よく覚えていたね」
そういうと少しほほ笑んだ
それにしてもさっきから周りの視線が痛いな
男子からは殺気混じりなものも感じる