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拍手更新、かなり気紛れです(;^_^A それと、拍手ヒロインの名前は"ルシア"に固定させて貰ってますので、ご了承下さいm(__)m







☆ホテル・プトレマイオスの日常☆〜素晴らしき日々〜

久々にみんなで飲み会しよう!!とクリスに誘われ、ルシアはフロントのクリスにフェルト、経理のマリーとアニューと居酒屋に来ていた…乾杯!!とジョッキを鳴らし、日頃の疲れを取るように皆が飲み始めた…

「でも、こうやってルシアと一緒に飲みに来るのって久しぶりだね…」
「うん…用度行ってから…少なくなった…」
「仕方ないもの…ホテルの顔と裏方じゃ、格差あり過ぎだって…」
「それでも、皆さんとこうやってお食事するのは楽しいです…」
「…そうですね…」

皆が気を掛けてくれる…ルシアはそれだけで泣きそうになったが、それを誤魔化すように飲み続ける…時間が経つにつれ、ほろ酔い気分で話も弾む…そして話題は、それぞれの彼氏の話に…

「…えぇっ!?フェルト、まだ刹那とやってないのぉ!?」
「シッ!!…クリス、声、大きい…///」
「あの堅物…何考えてんだろう…こんなナイスバディ見て、ムラッと来ないなんて…」
「…刹那は…そんな人じゃない…」
「あ〜あ〜、ごちそうさまでした…」

フェルトの発言に、クリスは肩を竦める…クスクスと笑う他の3人だったが、更にクリスから追及されてしまうのだった…

「そう笑ってないで…アンタ達はどうなのよ!?この堅物カップルとは違って、もうやってるんでしょ!?」
「あっ…それは…その…///」
「クリスさん…表現がストレート過ぎますよ…///」
「でも…まぁ…それなりに…かな…///」
「あ〜あ〜、もう何でミンナ惚気まくりなのよ…」

クリスはジョッキをドンッと机に叩き置く…そんな様子に、ルシアは何かを感じたようで…思わずクリスに声を掛けていた…

「…クリス…リヒティと何かあった?」
「…あっ…」
「クリスがそんな荒れてる時は、何かある時じゃない…」
「別に…何にもないよ…」
「…嘘だ…今日はその話、したかったんじゃないの?」

ルシアに図星を突かれ、ウッと唸ったクリス…だが真っ直ぐに見つめてくるルシアの視線に観念したのか、クリスはポツリと呟きはじめた…

「…最近さ…リヒティが冷たいの…」
「リヒティが?」
「フロントでは色々話するんだけど…仕事終わってから…会話もなくて…先に還っちゃったりとか…避けられてるような気がして…」
「…そうだったんだ…」
「アタシ…何かしたのかな!?…思い当たる節がないのよ…だけど…ずっとこのまんまじゃ…やだ…」

思いの丈をぶつけたせいか、クリスの瞳から涙が零れる…ルシアはクリスの涙をハンカチで拭うと、そっと抱き寄せた…

「…辛いね…訳もなく素っ気ない態度取られると…」
「…うん…うん…」
「でも…クリスも怖くて声掛けそびれてるんだよね…一度ちゃんと向き合って話すのが、一番の解決方法だと思うよ…」
「…そう…なんだけど…アタシ…怖い…リヒティに…嫌われたのかもって思うと…」
「…大丈夫だって…リヒティはそんな人じゃないでしょ!?」

ポンポンと背中を叩きながら、泣きじゃくるクリスを宥めるルシア…やがて落ち着いてきたのか、クリスに漸くいつもの明るさが戻ってきた…

「んじゃ、此処出たらカラオケ行こっ!!カラオケッ!!」
「…さっきまで泣いてた人が…ったくもう…」
「…ルシアさんのおかげ、ですね…」
「困ってる人は放っておけないのが、ルシアの良いところよね!?」
「ルシア…お姉さんみたい…私たちの…」
「…ヘッ!?お姉さん!?」
「そう言えば、この中では実質ルシアが一番上になるわね…」
「あっ…そっかぁ…全く考えてなかった…」
「よくよく考えると…もしルシアがロックオンと結婚して、私とライルが結婚したら、私たちホントの姉妹になっちゃうんだ…」
「アタシとアニューが姉妹!?実感湧かないなぁ…」

カラオケボックスに向かいながら交わされる会話…たわいもないが、それでもルシアには充分楽しかった…



カラオケを堪能した5人は、それぞれ帰路に就く…ルシアはロックオンに連絡を取り、迎えに来てもらった…

「…クリスが!?」
「うん…すごく心配してて…」
「まぁ…リヒティにも色々あるからな…一応相談は受けてるがな…」
「…もちろん聞かないよ…これは2人で解決するべき事だもん…」
「…そうだな…ま、あいつらなら大丈夫だろ!?ケンカするほど仲が良いとも言うしな…」

帰りの車内で、今日の事を話すルシア…ロックオンもハンドルを握りながら、ルシアの話に耳を傾けていた…

「…楽しかったか?」
「うんっ!!久々にみんなと騒げたもの…」
「…俺と2人きりの時よりも?」
「…それは別だよ…ロックオンと居る時は…幸せだから…///」
「お前も…言うようになったな…」

車が信号で止まった直後、ロックオンは運転席から身を乗り出して、ルシアの唇を奪った…そして信号が青に変わると、何事もなかったように再び車を走らせる…

「…もう…ロックオンってば…///」
「バカって言うんだろ!?聞き飽きたぜ…」
「…違うよ…大好き…///」
「…運転中に俺を煽るな…食っちまうぞ…」
「………///」

ロックオンの言葉に、顔を赤くしながら黙り込んでしまったルシアだったが、ゆっくりとロックオンの肩に凭れる…ビクッとロックオンの身体が跳ねたように感じたが、ルシアは瞳を閉じて、動こうともしない…

「…ルシア…どうした?」
「…こうしていたいの…ダメかな?」
「…俺は大歓迎…」
「…ロックオン…アタシ…みんなと出逢えて良かった…」
「…そうか…」

職場に恵まれ、仲間に恵まれ、そして今、隣には最愛の人が居る…ルシアはこんなに幸せで良いのか?と思える程に、毎日が充実していた…

〜Fin〜





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