スマブラ
□集合
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マリオ視点
……。
………ここはどこだ。
あたりを見回す。
森のようだ。道がある。遠くに屋敷の様なものが見える。
…見覚えがない。
とりあえずじっとしていても意味はないな…
…俺…もしかして記憶喪失?よし、思い出してみよう。
俺は道を歩きながら自分自身に自己紹介をする。
「俺の名前はマリオ。キノコ王国出身、弟が一人いて職業は冒険家など…」
そこで気付く。記憶喪失等ではない。
マリオ「じゃここはどこだ」
歩き続ける。屋敷に近づいているようだ…あまり離れてはいないらしい。
確か…手紙、手紙を読んでたんだ。《どうぞ、遊びに来てください》みたいな内容だったな。ただ「行ってみたいな」とか云っただけだったんだが。
マリオ「…ということは」
また、あたりを見回す。
マリオ「ここがスマブラ界なのか?」
どうやらそういうことらしい。
マリオ「…どうやって帰るんだよ…クッパから挑戦状来てんだよ」
足音。
マリオ「!」
俺は足音がした方へ振り返った。
森から緑のやつが出てきた、葉っぱまみれだった訳じゃない。
緑の帽子、緑の服。剣と盾を背負っていて、金髪碧眼、無表情だ。頭の上で丸い羽のついたやつがふよふよ飛んでいた。
…妖精?
「こんにちは」
呆けていると表情を動かさずそいつは云った。