妄想小説

□恋愛中毒F
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その後、特に変わった事もなく無事に東京公演に入った。



ちょこまかとした仕事は入っていても、稽古しながら微調整を繰り返す大劇場公演とは違い、それぞれの役も馴染み、集中力だけが研ぎ澄まされていく。

もちろん、イイモノをお客様に観ていただく為の努力は惜しまないが、やはり安心や慣れから、気を抜いてしまう事も、また事実で…。

そんな気の緩みからか、ある日の公演で、チエは肩を痛めた。



当然、それに気付いたのはトウコ。

あのリフトの時だ。




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