妄想小説

□恋愛中毒D
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―――結局チエは、そのまま一睡も出来ずに朝を迎えた……。



あれから、意識を手放したトウコを寝室に運び、リビングの片付けをした。

時折、うなされては声を上げるトウコの元へ行き『もう大丈夫です』とつぶやきながら手を握り落ち着くのを待つ……。
酔いはすっかり覚め、眠気はどこかに行ってしまった。

「今日が休みでホントに良かった…」







『……ユキさんっ…ごめんなさいっっ……』







――ユキさん………。


悲痛な叫びの中で、確かに呼んだその名前 。

チエにはそれが誰だか、全く見当がつかない。





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