妄想小説

□恋愛中毒C
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もともと酒に強くないトウコは、チエの半分程しか飲んでいないのに、すっかりご機嫌になっていた。

トウコを気遣い、カウンター越しのキッチンのシェードの下でタバコを吸っていたチエに、

「チエ―!あたしにも一本ちょーだいっ!」
と大声で呼び掛ける。

「…ええですけど…。大丈夫ですか?今日ちょっと飲み過ぎやないですか?」

くわえタバコで、片手に灰皿、もう片方にはグラスと言う出で立ちで戻って来たチエに、

「すっごい男前なすがたやで、それっ」


なにが可笑しいのか、手を叩いて大喜びするトウコ。


(やっぱり…なんかおかしい…。)



以前にも何度か二人で呑んだ事はあったが、こんな風にはしゃいだ感じは受けたことがない。




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