リクエスト小説
□世界はあまりにも残酷で
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僕は影だ。
目立たない、地味な黒い影。
そのせいか、僕は先立つ時代に乗れなかった。
憎かった。
僕を取り残した人たち、そして何よりも……。
神が、憎かった。
マスター「ウォッチ殿。この話、いかがかな?」
だから誘いを受けたとき、すごくびっくりした。
憎き神から、スマッシュブラザーズの入団を頼まれたことは。
……でも、生憎僕は素直じゃないんだよね。
ウォッチ「…、あんた、何企んでんの?」
マスター「何も企んでなんかないさ。ただ、手伝ってほしいだけだ」
十分企んでるじゃないか。
ムカついたから、つい攻撃を仕掛けた。
短気だな、自分。
が、さすが神だけあって、僕の攻撃を軽々とよけた。
僕、そういうのが嫌いなんだよ。
キッと神を睨みながら言い返した。
ウォッチ「今さらだよ、そんな頼み。悪いけど、あんたの望みには応えられないね」
自分でもびっくりするような、酷く冷めた声でいった。
それでも神は動じず、僕を見つめる。
――――僕はその瞳が嫌いなんだ!
《神からの願いだ》
《貴方の力を借りたい》
《私、この世界をを助けてくれ》
瞳から感情が出ていた。
馬鹿馬鹿しい。
ウォッチ「あんたは"影"にいる人の思いを知らない。どれだけ苦しんでいるかわかる?どれだけ神を憎んでいるかわかってんのあんたはさぁあ?!!!」
感情的になった僕は無謀にも、また神に攻撃を仕掛ける。
今度は正面から僕の攻撃を受け止めた。
隙をついて回し蹴りを見舞ってやろうとしたが、次の一言でそれをすることができなかった。
マスター「お前の中には"影虫"が潜んでいるだろう?」
一瞬フリーズした。
構わず神は続ける。
マスター「交渉しようじゃないか、ウォッチ殿」
ウォッチ「交渉……?」
そう、と頷くと、僕を解放した。
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