リクエスト小説

□結局お互い様
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みんなはひとりのために

ひとりはみんなのために

今、それが試される――――。



文句なしの青空に、わたあめみたいな白い雲。
強さを求めるために、彼らは戦い続ける。

キイイィィイン――…

剣と剣が交わる甲高い音。
逆に気持ちよく感じてしまうのはおかしいだろうか。
今日も赤毛の剣士―ロイと、青毛の剣士―マルスは手合いをしていた。
形勢は、マルスが勝っている。
ロイは剣を構えると、正面からつっこむ。
が、流石に直入すぎるため、技の流れが見えたマルスは軽々と避ける。
大振りをしたロイには大きな隙が出来た、その隙を突いて技を仕掛ける。
――華麗な連携技、マーベラスコンビネーション。
大きなダメージを受けたロイは軽く舌打ちをし、もう一度攻撃を試みる。

マルス「もうすこし、戦法を変えてみたらどうだい?」

呆れながらマルスは受け止める。
―と思いきや、跳ね返した。
そう、カウンターだ。
それにより吹っ飛ばされたロイはズザザと地面を勢いよく擦る。

ロイ「っるせぃやい!」

小さな反論をすると、大きくジャンプし切りかかる。
だがマルスは避けようとしない。
いや、何かを溜めている。
だんだんと力が剣に溜まっていき、そして。

マルス「ドルフィンスラッシュ!」

一気に振り下ろした!
当然防御できないロイはステージ外へ吹っ飛ぶ。
復帰しようと試みるが、そのまま場外となってしまった。


――試合の終わりの合図が鳴った。








マルス「何度言ったら分かるんだい?正面から突っ込んだら次の技が分かるじゃないか」

ロイ「…っ」

悔しそうにロイは下唇を噛む。
――――わかってんだよ。

でも…


ロイ「…昼飯、食いに行く」








どうすればいいか、わかんねぇんだよ…




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