ひだまり喫茶店
□生徒会長の憂鬱
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僕の名前は萩原孝一。
この街の私立学校、我妻高校の生徒会長だ。
生徒会会長である僕の日課は、週に1回校門で生徒達の服装チェックをする事だ。
しかし、中には規律を乱す輩も居る訳で…
「やぁ、2年A組の藤ど…」
おかしい。
「ご機嫌よう☆かいちょーv」
「…ども」
この会話はいつもと同じだ。
問題は…
「と…藤堂悠斗君?」
「あ…?」
茶髪に赤メッシュといった、いかにも学校に相応しくない派手な彼の頭が
真っ黒に染まっていた。
「え…なっ…え??!」
「(えなえ…?)」
「(ぷぷっ、挙動不審な会長ウケるー!)あ、会長。もう俺達行きますねー」
僕が同様している内に、彼等は校舎に入ってしまった。
(おかしい…。僕の言う事を素直に聞く奴じゃないのに…)
「…あ、そういえば神埼…」
彼はくせっ毛の金髪に、前髪をバックにしてカチューシャで留めている。
それが彼のいつも通りのスタイルだ。
注意し忘れてた。