ひだまり喫茶店
□彼女=マスター
1ページ/6ページ
今日の俺は、1時間目から真面目に授業を受けていた。
授業は相変わらず退屈だったが、家に居てもする事が無く、なんとなくで来たのだ。
世の中の学生達が、毎日のようにこんな事をしなければいけないのかと思うと、吐き気がした。
だって退屈じゃないか。
でも、変わらないかと思っていた毎日に、ちょっとしたズレが生じた。
昨日は変わった事があった。
喧嘩をして、逃げるのにいつもと違う道を通ったら…
彼女に出逢った。
「なぁ悠斗〜」
あの喫茶店に、こんなに心惹かれてる俺がいる。
「悠斗ってば〜」
珈琲もそうだが、1番の理由は…
「おいっ、無視すんなよ!」
「…あ?」
「……あぁ…やっと返事してくれた…」
先程から俺の後ろで声を掛けていた奴は、クラスメイトの神埼恭介。小学校の頃からのダチだ。(主にパシリにしていた)
女好きだが本命にはフラレる事が多い。
「ちょ!今失礼な事考えてただろ!」
何で分かったんだ…。