季節外れの桜が舞う

□未定
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一月某日の早朝。
静寂に包まれた並盛中学校の校庭は、雪一色の銀世界に染まっていた。

まだ誰も足を踏み入れていないらしいそこは、聖域にも似ている。

セーラー服にマフラーと耳当てのみという出で立ちをした少女は、一人、その聖域を屋上から眺めていた。


『……ふぅ……』


深呼吸をすると、肺の中に冷たい空気が送り込まれる。
##NAME1##はぼんやりと銀世界を眺めながら、その行為を繰り返していた。

こうして静寂を楽しんでいた##NAME1##だったが、聞き覚えのある声を耳にし、校庭を覗き込んだ。










「東軍はツナ、山本、イーピン、フゥ太だ。白マフラーだぞ。
そして西軍は獄寺、ディーノ、了平、ランボ………と、##NAME1##。赤マフラーな」

「えっ!?」


リボーンの発言に綱吉達が驚く。リボーンの視線の先には、赤いマフラーをした##NAME1##が立っていた。


『おはよう皆、何してるの?』

「おはよう……じゃなくて!何でここに##NAME1##さんが!?」

『それはこっちの台詞さ。学校は休みの筈だけども?』

「……雪合戦をしにきたんだ」

『ほう……それは楽しそうだね』



##NAME1##の言葉をゲーム参加宣言と受け取ったリボーンは、ニヤリと口元を歪めた。


「ちょっと待って下さいリボーンさん!何で俺が10代目と同じチームじゃないんスか!」

『私がいるじゃないか』

「俺は10代目のお役に立ちたいんだよ!ピンク頭は引っ込んでろ!」

「おい獄寺、レディにその言い方はねーだろ。俺はキャッバローネファミリーのボス、ディーノだ。よろしくな」

『どうも、私は##NAME1##です。ちなみにファミリーは募集中です』


##NAME1##とディーノは握手を交わす。


「募集中か、じゃあ俺の所に来るか?」

「ディーノさん何言ってんの!?」

「なんだツナ、狙ってたのか?」

「ちっ、違いますよ……!」


ははは!と笑うディーノ。
リボーンが「ロリコンめ……」と呟くと、ディーノは慌てて否定した。




「おめーら、ルールの説明がまだ途中だぞ。普通じゃつまらねぇから、レオン争奪戦をやる」

「えぇっ!?」


――そんな訳で、雪合戦開始。



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