旅人

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歩く歩く
ナタクは気づいたら歩いていた

暗闇の中を一人で…



『ここ…』

《ここは生と死の狭間》



後ろから声が聞こえた
少し低めの男の声



『俺は…死んだのか』

《ああ。》


ゆっくりと後ろに振り向くナタク
そこには何もなかった



《おまえはまだ死ぬ予定じゃなかった、だから特別に連れて行ってやるよ。》

『え…?』




男の声とともに意識は薄れていく…





《頑張れ。お前は…》



そんな言葉を聞きながらプツリ…と気を失った…





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