螺旋
□1話
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目を覚ましたら
知らない部屋の中だった
『…ミナト…さん』
あの時呟いた名前は
知らない人の名前だった
でも、何となく
『あぁ、あの人の名前か…』
懐かしい響きだった
ふと机を見たら手紙があった
ナタクちゃんへ
此処は僕の家だよ
気楽に住んでくれて良いよ
お金も全部君のものだよ
服は自分で買ってね
他の日用品はあるからね
結界張ってるけど術式とかは
頭に入ってると思うよ
この世界は…解るよね
君が好きなNARUTOの世界だから
ナタクちゃん、死なないでね
波風 ミナト
『ありがとうございますッ
ミナトさん…』
その手紙に向かって
感謝をする
でも、死なないとは言えない
この世界じゃ特に…
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