小説
□‡Invaribility[不変]
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* * * * *
「化け物…、探偵、何か言ったか？最期に…」
「 …我が輩宛の言葉だ。
貴様に教えてやる筋合いはない」
「…そこまで訊きやしねえよ」
…そうか、
最期に別れ、言えたんだな探偵…
一番、言いたかっただろう相手に。
「テメーこれからどーすんだ…まだここで続けんのか？」
「…フム、そうだな…
ここである意味はもう無い」
…だろうな。
「んじゃ、俺も漸く解放って訳か。…これで自由に生きられるぜ」
「 吾代 」
「んあ？」
「“輪廻”とゆう言葉を知っているか？」
「 リンネ……？」
……まさか、コイツ…
「我が輩の傍に在っていいのは、未来永劫ヤコのみなのだ」
そう言い切ると、椅子から立ち上がり、
俺を見据えてきた眼差しは、いつもの……
ムカツクほど自信たっぷりな、化け物そのもので……
「どこに行くつもりだ？」
「 さてな 」
そう告げるとそれっきり、
化け物はその姿を消し、
二度とこの場所に姿を現す事は無かった…
……未だ借りたままになってるこの場所。
化け物にとって、場所はどこでも良かったんだろう…
探偵の…
あの存在の在る場所が、
あの化け物の居るべき場所になるんだろうからな。
「……ちくしょう…、開放された気がしねえ…」
ひょっとしたら…
今の俺の、その前の俺も…
あいつ等と組んでたのかもしれねえな。
そしてこの先、身体が変わっても未来永劫………？
そんな有り得もしねえ妄想をしちまうのは、
化け物が残した言葉のせいだろ…
「まっ…今は少し、のんびりさせてもらうわ。…コイツとな」
俺は、足元のフワフワとした仔犬に視線を向け
「帰んぞ、“謎”」
そう呼ぶと、振り返る事無くその場所を出た。
* * * * *
◇NEURO SIDE.
「 アカネ 」
≪はい？≫
「…どれ程の時を彷徨えば、ヤコは廻りくるのだろうな」
≪…ネウロさん…≫
「フン…、勘違いするな。落胆でも、感傷でもない」
そうだ…、
何処に産まれ落ちても、
どんな姿でも、
何度失おうとも……
何度でも
ヤコ、貴様を選ぼう。
そして始めるのだ、貴様との日常を――――――
【 また…逢おうよ…ネウロ 】
Fin.
.2008,9,21
――――――――――――
【後書きみたいな何か】
飴様のｻｲﾄととの相互記念で書かせて頂きました。
≪ﾘｸ内容≫
弥子がいなくなってからのネウロ。
って事だったのですが…
ごめんなさい；
ネウロを直視する事が出来ませんでした！！！
なので、吾代目線に逃げたのです…orz
ネウロが居なくなってからの展開なら、何回か考えた事はあるんですが、
弥子がいなくなるって設定は、考えたこと皆無でしたよ；
ちと恥ずかしいですが…
自分で書いてて、目から汁が出て困りました……
異常に涙腺緩いんです＞＜；
【追記！】冒頭のNEURO SIDE.の文は、原作1巻第1話の冒頭のｼｰﾝを、文章化したものなので、原作を未読な方にはﾜｹﾜｶﾒだと思います。ｺﾞﾒﾝﾅｻｲ！＞＜
【飴様へ】
絶対臨んでた物と違うと思いますが、九印に悲恋は無理でした。
ほんっと申し訳ありません！
それでも受け取って頂けたら嬉しいです！
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