□タカラモノ:文□

□『目覚め』【柳沢星様作品】
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『目覚め』


「起きて、ママ…」

揺り動かされて、目が覚めた。広いベッドの隣に居たはずの魔人は居なくて、傍らに居たのは小さな息子。

「ネウロは…?」

「パパは出掛けちゃったよ」

翠が嬉しそうに笑う。

全く、この子は本気で父親と張り合う気かしら?

するりとベッドに潜り込んで、私の胸元に縋る姿はまるで小さいネウロに見える。

「ママ…」

頬摺りされると、ちょっとくすぐったい。

「翠…」

まだまだ甘えたい盛りの子供なのだ、この子は。そう思うと、愛しさがこみ上げてきて、私は翠をぎゅっと抱き締めていた。



おしまい
08.12.04
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九印の誕生日祝いとして、柳沢様から頂きました!
柳沢様、本当に有難うございます><

大好きな翠君の、まだ可愛らしい頃が垣間見れて、凄く懐かしく思い、嬉しかったです!


【九印.】
 

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