TOV
□甘党の彼は
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味覚だけでなく、態度も甘かった。
ただしとある人物限定で。
「大体ね、大将は嬢ちゃんに甘すぎるのよ」
「あら、別にいいんじゃない?可愛いじゃないの」
「かわ…まあ、確かにちょっと甘すぎるかもね」
「リタに言われたら終わ…ちょ痛い!本の角で殴んないでよ!」
「うるさーい!黙って殴られなさい!!」
「きゃー天才少女のご乱心だわー。…でさ、実際のところあれ自覚あると思う?ないと思う?」
「さぁ、案外ないかもしれないわね」
「あ、ジュディスちゃんもそう思う?…いやけどさ、自覚ありでやってる気もするんだよね」
「ワゥ!」
「お、わんこは自覚あり派か!」
こそこそと仲間達がそのようなことを話しているなんて露知らず、今日も我等がリーダーはお姫様を甘やかしていた。