shot
□クリスマス記念小説
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「おいで、アリエッタ」
ぱたぱたとイオンの後ろをついていくアリエッタは首を傾げる。
いきなりどうしたんだろう
今日はとても寒く、お気に入りの場所に行くのを断念し大人しくベッドの上でシーツにくるまっていた。
本当はイオン様のところに行きたかったが、昨日見たお仕事はいつもより量が多くてきっと今日も終わってない。
そう思い一人で今日を過ごす事を決意したアリエッタの部屋のドアを叩く音がした。
「だれ…?」
今はちょうどお昼が終わった時間で皆午後のお仕事が始まっている時間。
そんな時間に自分の部屋を訪れる人なんていないはずなのに…。
「アリエッタ、僕だよ」
「イオン様!?」
聞こえてきた声にベッドを飛び下りドアをあける。
ドアの先には会いたいと思っていた相手―イオン様―がたっていた。
「イオン様!お仕事は?!」
「あれならもう終わったよ。それより、アリエッタに見せたいものがあるんだ」
ちょっとついてきてくれる?なんて聞かれてアリエッタは嬉しくて首をぶんぶんと縦にふる。
今日は会えないと思ってたイオン様がわざわざアリエッタのところに来てくれた。
アリエッタはそれが嬉しくてしょうがない。
今日は予定もないしと起きたままの姿だったのを急いで着替えて廊下で待っていたイオンの隣に立つ。
隣に来たアリエッタを見てイオンはにっこりと笑い今日も可愛いね、と頭を撫でてた。