青薔薇
□俺の毒舌従者サマB
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夢を見た…俺が幼い頃の夢…
あれはいつだったか…傷ついた俺の前に、鬼が…小さな鬼が現れたんだ…
「…ん…?」
目を覚ますと見慣れた部屋。
暗い…まだ夜か…
「つっ…」
痛みに体を見ると、体中にたくさんの包帯。
あれから雪が手当てしてくれたのか…
「そういえば雪…どこだ…?」
痛む体をなんとか起こし、外に出る。
「ん…?」
歩こうとした瞬間、何かを踏んだ。
拾い上げると、雪からの手紙だった。
白薔薇のことで黒薔薇姫のもとへ行ってまいります。
朝までには帰りますので、くれぐれも無茶をなさらぬように
雪乃丞
手紙にはそう書いてあった。