青薔薇
□俺の毒舌従者サマA
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「亨様、早く起きなさい。ただでさえ、のろまなのにこのままじゃ間に合いませんよ?」
雪が部屋にいつものように勝手に入っくる。
「…朝からまたお前は…つか起きてるし!!」
「ああ、ごめんなさい。気がつきませんでした。なんせ存在が薄いもので」
「お前マジで地獄に堕ちろよ…んでおもいっきり苦しめば良いんだ…」
「地獄ですか…行ってあげてもよろしいですよ?貴方も行くというならばね?」
…いや、遠慮しときます。
「私は居間にいますので、準備ができた時はお呼びください。急いでくださいね?」
「へーい…」
俺の返事を聞いて雪は部屋を出る。
「はあ…」
あれから数日たった。
あんなことがあったというのに、雪は次の日からいつものように接してきた。
どう接したらいいか悩んだ俺が馬鹿みたいに…
こっちは朝早くに目が覚めてしまって、雪に会うまでどうするか悩んだって言うのに…