REBORN
□あたしの始まり
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…あたし人質?もしやこのまま撃たれたら死ぬ感じ?
…ってかやばくね?逃げなくちゃ。駄目じゃん。
あたしの頭に銃を突きつけて、あたしを人質にしてる男共。こんな事に巻き込みやがって。腹立ったから一発殴ってやる。まぁ、いつものようにやればいっか。
そこからの行動は凄まじく早かった。
集中して。自分の中の何かもやもやしたものを一つに纏めて。先を尖らせて。鋭く、鋭く。
そして、
一気に解き放つ。
あたしは風。自分自身に暗示をかける。
移動
移動。
刹那。
その一帯の空気は揺れ、消えた。
空気が、無くなった。
様に見えた
兎に角早く。相手にあたしがここにいること悟られないように。
男達の背後に移動、後頭部に。
肘うち。
蹴り。
殴り。
殺気を感じた瞬間、移動。背後に。
あたしがいた所には何も残らない。
銃で撃っても遅い。そこにあたしはもういない。かすりもしない。
風。
風。
とにかく移動、攻撃、移動、攻撃。
移動
攻撃
繰り返し、繰り返し。
何度やっただろうか。
少し、息が切れる。
あたしの周りには気絶している者だけが、倒れてそこに存在していた。