戯言

□カルマの坂
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「潤さん、神様っていると思います?」





突発的に聞いてみた。
「神様?まぁ……いるんじゃねーのか?
あたしにゃ関係ない事だけど。」

…哀川さん信じてたんだ。
そう思ったとたん、哀川さんはまた言った。

「別にいるとは思うけど、信じてないぜ」
僕の心を読んだのだろう。
そしてこう続けた。
「いると信じたら、きっといざという時に頼ったり、縋っちまう。だからあたしは信じないことにしてんだ。」

…どこまでも哀川さんだった。
 

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