REBORN
□あたしの始まり
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息を整えようとしたのもつかの間。
っっつ!!
黒くて、
暗くて、
重くて、
冷たい、
そんな殺気
確かに全身で感じた。
いつでも移動出来るように、空間を跳べるように。
集中し、神経を尖らせて、殺気の出どころを捜す。
出どころには、まだ幼さが残る、少年がいた。それは、漆黒を纏っていた。手には銃を持っている。
これは、ヤバい。
本能で感じた。その殺気に圧されるように、一歩、また一歩と下がる。
後ろに人が居るのにも気付かずに。
後ろに下がれなくなり、とうとうぶつかってしまう。
!!?
ごめんね…。
済まなさそうな顔。
途端に香った匂い。
段々と意識は遠くに、遠くに、遠くに、
そして
消えた