REBORN

□あたしの始まり
3ページ/3ページ


息を整えようとしたのもつかの間。



っっつ!!



黒くて、
暗くて、
重くて、
冷たい、


そんな殺気
確かに全身で感じた。



いつでも移動出来るように、空間を跳べるように。
集中し、神経を尖らせて、殺気の出どころを捜す。

出どころには、まだ幼さが残る、少年がいた。それは、漆黒を纏っていた。手には銃を持っている。


これは、ヤバい。


本能で感じた。その殺気に圧されるように、一歩、また一歩と下がる。
後ろに人が居るのにも気付かずに。
後ろに下がれなくなり、とうとうぶつかってしまう。



!!?


ごめんね…。
済まなさそうな顔。



途端に香った匂い。
段々と意識は遠くに、遠くに、遠くに、





そして











消えた
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ