絶望的最終幻想
□魔胱都市は今日も平和です。〜冬ver〜
5ページ/12ページ
残された3人は、ポカーンと口を開けたまま、2人の勢いに負けて壊れた入り口のドアを見つめる。
「…なに、あれ?」
「さあ…な」
「俺の部屋のドアがぁああ!!(泣)」
苦労人アンジールの哀れな声が静かな室内に響く。
さてさて。アンジールの部屋のドアを壊してまで、ヤる気満々で飛び出してきた2人はというと…。
「“カマクラ”とはなんだか知らないが…ふむ…まずは雪でも集めてみるか」
まだ降り止まない雪の中、せっせと積もった雪をかき集める英雄セフィロス。たまたまそばを通った神羅社員は、「あの英雄が雪かき?!もしやご乱心を?!!この雪は天変地異の前触れだったのか!!?」と恐れおののき逃げ出しいます。
そしてジェネシスは…
「嗚呼…天より舞い降りし女神の贈り物よ!!儚き恋にうち震える愚かな俺に、どうか知識を与えてくれ…っ!!」
…何やら、空を仰ぎ自分の世界に入っていました。こちらのそばを通った神羅社員は、「これは新しい信仰宗教の儀式か?!一体何する気だ?!!」と遠巻きにジェネシスの1人芝居を見守っていました。
.