絶望的最終幻想

□魔胱都市は今日も平和です。〜冬ver〜
4ページ/12ページ


一方、放っておくとすぐにケンカを始めるセフィロスとジェネシスに拳骨を与えて(戦闘不能にした)黙らせたアンジールは、ザックスと2人で再びコソコソと話す。


(クラウドの故郷というのは確か…)

(ニブルヘイムだぜ!)

(あそこか…確か山間の村だったな)

(そうそう!冬には雪がめちゃめちゃ降って、ガキん時はよく“カマクラ”っての作って遊んだらしぜ?)

(カマ…クラ?なんだそれは?)

(オレもよくわかんないんだけどさ)


知らない単語に2人して首を傾げていると、背後でピクリッとゾンビ…もとい、セフィロスとジェネシスの背中が動く。


(カマクラか…クラウドの村に伝わる土着の遊びなのか…)

(あ!もしかしたら、”カマクラ“作ったらクラウド喜ぶかも!!)


「「それだっ!!それを作ればクラウドは俺のモノに…ッ!!」」


カバッ!!
瀕死の状態だったはずのセフィロスとジェネシスが勢い良く飛び起き、拳を突き上げながら異口同音に意味不明な事を叫ぶ。


「貴様っ!真似する気かっ!!」

「お前こそっ!俺の邪魔をするなっ!!」


ギッ!と睨み合った2人は、次の瞬間にはソルジャーの能力を最大限に引き出し物凄い速さでアンジールの執務室から飛び出して行く。


.
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ