絶望的最終幻想

□mission
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「クラが家出…?」

「…ああ」



セフィロスの話によると、オレが遠征中ずっとセフィロスのマンションに泊まりに来ていたクラが、昨日の昼頃から姿を消したらしい。



私用で出かけただけなら連絡があるだろうし、任務で出かけたなら軍の総指揮を務めるセフィロスにも当然話がくるはず…。



「…まぢかよ〜ι」

「ああ…マジだ」

「で、あんたは徹夜して昨日からクラを探してたってわけか?」

「………誘拐や事件の可能性も考えたが…タークスが調べた結果、その線はないことがわかったしな」



事件の可能性がないなら、タークスやら神羅を動かすわけにもいかねぇし…だから、世界最強の英雄様が1人で探しまくってたわけか…。



「んでも、手掛かりぐらいは掴めたんだろ?」

「…………」

「え?うそ?なんもないの?」

「……ああ」



心持ちションボリした無表情で溜め息をつくセフィロスは、なんだか可哀想に見える。



こんな鬼畜英雄様でも、唯一無二の恋人が行方不明となったら…こんな普通の男になっちゃうんだなぁι

ちょっと別扱いしててゴメンナιι



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