絶望的最終幻想
□‡夜桜‡
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俺が、そういうアンタの言動に弱いって…アンタ知っててやるから、ズルい。
「お♪レオンハート指揮官殿の顔は、一足先に桜色だな?」
「バッ…!アンタ、バカかっ!!///」
「くくっ…」
顔を思いっきり背けて、窓とサイファーから離れる。
顔が熱い。
すっかり冷めてしまったコーヒーを、一気に喉に流し込んでも…やっぱり顔の熱は下がってはくれなかった。
(いくら寒がりな俺だって…こんな熱の与えられ方はないだろっ!!)
コーヒーの温もりより、サイファーの笑顔と言葉だけで…一瞬で急激に巡りだす己の血に、少しげんなりする。
俺って、単純だな…って。
「…なぁ、スコール」
「…なんだよ…(話かけないでくれ!今、熱を冷ますのにいっぱいいっぱいなんだ!)」
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