絶望的最終幻想
□〜再生3〜
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答えを得ようと必死に食い下がるケットを無視して、レノとルードはさっさと背を向ける。
2人の背中を意図せず見送ったケットは、またもや遠くのリーブと共に肩を落とすのだった。
「そんなせっしょうなぁ〜」
「…ヴィンセント、来てくれてありがとう。危うくアイツらに騙されるところだった」
「………」
ツォンとイリーナの2人の追跡を諦め、チョコ房に戻ってきたクラウドは、自分以上に根暗な赤マントの仲間へとペコリと頭を下げた。
が、ヴィンセントは、そんなことよりもクラウドが未だ大事そうに抱えてる巨大卵の存在が気になっていた。
「…クラウド、アイツらの狙いは恐らくソレだ。…早めに手離すか、破壊したほうが…」
「嫌だッ!!」
ヴィンセントの言葉を遮り、クラウドは元から大きな空色の瞳を更に見開き叫んでいた。
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