絶望的最終幻想
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―ブルルっ
と、突然レノは自分の携帯が上着の内ポケットの中で暴れている事に気づいた。
「電話だな、と。……もしもーし。レノだぞ、と」
『レノ、ツォン達から連絡があった。至急クラウドのところへむかえ。』
受話器から聞こえた声はルーファウス社長のものだった。
目と鼻の先に居るのだから、何も電話で伝えなくても…とは思ったが、目の前のしつこい猫型パペットから逃げられるチャンスが得られたことレノは嬉しく思った。
『任務の詳細は現地でツォンから聞け。以上だ』
「了解です、と。」
レノの返答を最後まで聞かずに切られた電話に、レノは苦笑いをこぼすと、無言でケットを睨みつけてる相棒に合図を送る。
「相棒“オツカイ”しに行くぞ、と」
「…了解」
「じゃ、リーブサンまたな、と」
「えっ!?そんなっ、まだ質問に答えてもらってまへんよっ?!!」
「じゃーな、と」
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