絶望的最終幻想
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ルーファウスとレノのやり取りを静かに見守っていたルードは、「だからいわんこっちゃない」とばかりに、赤毛の相棒に視線で無言の抗議をする。
その視線を感じとったレノは、今度は眉を吊り上げるとルーファウスには見られないように、ルードに舌を出した。
(お前も道連れだぞ、と!)
(…1人でどうにかしろよ、相棒)
視線だけで相棒て会話すると、レノは依然“それ”を凝視するルーファウスのそばにしゃがむ。
「…社長、勝手に拾ってきたのは謝るけどさ…」
「レノ、気が変わった。コレは捨ててこなくていい」
「えっ!?」
スっと視線だけを赤毛の部下に向けたルーファウスは、意味有り気に口を笑みに歪めると、レノが見つけ無理矢理ルードに持たせて拾ってきた物体に、そっと手を触れた。
「コレは…元々、我ら神羅カンパニーのモノのようだからな」
「え?は??」
拾ってきたモノ…
それは、北の大空洞で見つけられた…
巨大な卵。
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