絶望的最終幻想
□‡サクラチル‡
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桜の花弁が風に舞う。
オレは、もう桜を見ちゃいない。
スコールの冷たい唇に深いキスをする。
咥内に残る血液をむさぼるように舌でかき回して、唇を離す。
口に含んだスコールの甘い血液を己の手に吐き出して、古代魔法の呪文を唱える。
古代魔法ってやつは…現代の魔法に比べると手間がかかるのがたまに傷だ。
呪文を唱え終え、魔力を帯びた血液を再び口に含む…。
そして、今度はスコールの穴の空いた心臓に口付ける。禁忌の魔力を帯びた血液を心臓へとゆっくりゆっくり流し込む…。
ありったけの魔力と、スコールへの気持ちを込めて…。
「…スコール」
全てを流し込むと、魔法が発動し始めた気配を感じた。
しかし、まだ完全ではない。
「…スコール…愛してるぜ…?」
壊れたままのスコールの心臓へ、違う呪文を唱えながら優しくキスをする。
舌で傷口をなぞり、切れた太い動脈から甘い甘い血液を舐めとり……
…飲み込む。
「っぐ!!…!!」
スコールの血が喉を通った瞬間、、、
古の禁忌魔法が発動……完成した。
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