絶望的最終幻想
□帰還〜釣り人の獲物〜
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暖かい気温と隣りから聞こえる規則正しい呼吸音に、スコールは自然に瞼が重くなり…ふっと瞼を閉じ、サイファーの肩にもたれるようにして自らも夢の世界へと落ちていった…。
「…スコール」
スコールから、静かな寝息がこぼれはじめた頃、静かな室内に穏やかな声が響いた。
「スコール…お前ならどうするか、全部わかってたぜ…?」
スコールが深く落ちているのを知り、ふわりとサイファーの腕がスコールの体を抱き寄せる…
「…愛してるぜ?指揮官殿?」
(あの時釣りたかったのは…お前だったんだぜ?スコール)
優しくも密やかな笑い声が室内で木霊した。
今日もガーデンは平和だ。
‡fin‡