絶望的最終幻想
□‡サクラ‡
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今まで向けられていた幾つもの視線と殺気が、スコールの方へと転じて消えてゆくのがわかる。
(これじゃ奴らの思うツボじゃねぇか!!)
奴らの狙いは最初から"伝説のSEED"のスコールにあった。
だからこそ、オレが囮にならなきゃ意味がなかったんだ…。
最悪の結果を想像をしまった自分への苛立ちと、スコールの指示に従うしかない現状に焦りを感じながら、敵の気配が薄れた森から候補生を引き連れ退避所へと足をむけた。
(オレが行くまで持ちこたえろよ!スコールっ!!)