絶望的最終幻想

□社長はつらいよ
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「あんたは何もわかってないっ!!」



シュッと空気を切りながら振り上げられる大剣…。



地面を強く蹴って走り出したクラウドに、セフィロスは己の愛刀を片手に微笑を浮かべると…漆黒の片翼を出現させ空高く舞い上がる。



「っ!ズルいぞっ降りてこいっ!セフィロスっ!!」

「フッ…」



クラウドが全力で跳躍しても届かないほどの高度まで舞い上がったセフィロスは、悔しげに怒鳴るクラウドを見下ろし楽しげに口の端を歪める。



それを見たクラウドは、大剣をブンッと振るって怒りに顔を朱に染めた。



「フフッ…悔しいか?クラウド」

「っ!!」

「ならば、私を捕まえてみろ」

「!?」



言うが早いか…セフィロスはバサリと片翼を羽ばたかせ、空中を移動し始める。



クラウドは慌てて愛車の元へ走り寄り、遥かかなた空に浮かぶセフィロスを追い始める。




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